Visaは16日、Visa DirectでのUSDC事前入金サービスを、Inyo Globalとの提携で商用の本番段階に移したと発表しました。Bitcoin.comとThe Blockが伝えています。Inyo Globalは米マサチューセッツ州の決済インフラ企業で、最初にこのサービスを提供する事業者です。
事前入金(プレファンディング)とは、送金の実行前に、支払いに使う資金をあらかじめ用意しておく仕組みです。これにより、銀行が閉まっている時間帯でも、国際送金の資金を24時間用意できます。Inyoを使う送金事業者やフィンテック企業は、既存のAPIのまま利用できます。Inyoは180か国超で支払いサービスを展開しています。
Visaは2025年9月にUSDCとEURCで事前入金の試験を始めたとされます。The Blockによると、先月はLloyds Banking GroupとUSDCで7日間の試験を行い、75万ドルを決済しました。資金は1時間未満でVisaに届いたということです。Bitcoin.comは、Visa網のステーブルコイン決済が年換算で200億ドルに達し、1年前の15倍になったと伝えています。
背景として、国際送金は複数の銀行を経由するため、時間とコストがかかりやすいことが知られています。ステーブルコインはその資金の準備段階を効率化する手段として、大手決済企業の採用が進んでいます。
今後の注目点
サービスは適格性と地域の制限付きで提供されます。今後、Inyo以外の事業者にも広がるかが注目されます。VisaはInyoを「最初の事業者」と位置づけています。
出典
- Bitcoin.com「Visa Moves Massive Stablecoin Payments Pilot Into Production Phase」
- The Block「Visa Direct moves USDC prefunding into commercial production with Inyo Global」
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