ビットコインのノード(取引を検証・中継するコンピューター)の多くが使うソフトウェア、Bitcoin Coreが、セキュリティ上の欠陥の公開方針を変更しました。CoinDesk、Decrypt、Bitcoin Magazineによると、変更は木曜日に取り込まれました。
従来は深刻度ごとに公開時期を決めていました。低リスクの欠陥は次の主要版の公開から2週間後、中・高リスクは影響を受ける最後の版が保守終了してから2週間後まで伏せられていました。新方針では、簡単なLLM(大規模言語モデル)への指示で見つかる欠陥を「容易に発見できる」と分類します。保守中の全ての版に修正を移植し、できるだけ早く修正版を出します。一部の詳細を含む勧告も同時に公表します。
提案したChaincode Labsの開発者Antoine Poinsot氏は、LLMが発見の難度を大きく下げたため、報告が増えたと説明しています。CoinDeskとBitcoin Magazineは、7月に開発者16人のボランティア集団Bitcoin Red Teamが、390のビットコイン関連プロジェクトにAIを適用し、約1日で4,962件の指摘を出したと伝えています。うち85件は重大とされました。7月30日にはCOLDCARDのファームウェアの欠陥で、25分間に594 BTCが流出し、被害は約1億1,400万ドルに近づいたと報じられています。
背景として、Bitcoin Coreはネットワークの中核ソフトです。欠陥の公開時期は、ノード運営者が更新を終える前に攻撃者へ知られないよう調整されてきました。
今後の注目点
新方針では、修正が試験を受ける期間が短くなる、とPoinsot氏自身が認めています。新ルールで最初に分類される欠陥が出るかが焦点です。CoinDeskによると、現時点で該当例はありません。助言なしで修正だけを出す案はPoinsot氏が退けました。プロトコル水準の盗難などの最重大の欠陥は、引き続き個別に扱われます。
出典
- CoinDesk「Bitcoin Core changes security rules as AI makes finding code bugs dangerously easy」
- Decrypt「Bitcoin Core Rewrites Its Security Policy for a World Where AI Finds Bugs in One Prompt」
- Bitcoin Magazine「Bitcoin Core Ends Long Embargoes for Bugs AI Can Rediscover」
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